2014-02-20

一口に糸といっても、色も形状も個性も様々。
それぞれに敬意をこめて、密かに名前をつけています。
寅さんのジャケット、とか、雨上がりの芝生、とか、
色々な色が混じっていて、夢みたいなので、夢って呼んでいる糸とか、
セザンヌ、ユトリロ、モネ、シャガール、
なんていう絵画シリーズの糸もあります。
ひたすらこま編みをするなどの、ちょっと気が遠くなる作業の時でも、
こうしたテクスチャーの糸の場合は、
一枚の布を作っているような感覚に近く、楽しい時間です。

何本かを混ぜたりすると、さらに可能性は広がります。
2本から3本の糸を調合しては編んで試して、の実検の繰り返し。
それは、まるで人間関係の縮図。
話し役には聞き役が必要なように、
サザエさんの隣にはマスオさんがいるように、
陽と陽、陰と陰でもない組み合わせを追求しました。
洋風にも和風にも中華にもいいぞという冬瓜みたいに、
相手(組み合わせの糸)によって自分の立場をわきまえるという、
(前に出るべきか、押さえるべきか、)利口な糸もいます。
文章にすると、全く意味不明な感じですが、
明日からの布博の会場でご覧いただきたいと思います。
糸やキットやはぎれセットなど、
ご用意してお待ちしております。

店舗での営業は21日から23日までお休みさせていただきます。
24日(月)は通常通り営業いたします。